フレンチパラドックスとは
フランス人はバターや肉の多い高脂肪の料理を食べているわりには心臓疾患が少ないと言われています。俗に「フレンチパラドックス」という現象です。
これはフランス人が毎日のように飲んでいる赤ワインに動脈硬化を予防する効果があるからではないかと考えられています。
また、フランスのボルドー大学のオルゴゴゾ教授らの研究によると、赤ワインを毎日グラス3~4杯飲む人はまったく飲まない人に比べて、アルツハイマー病の発症率が4分の1と少なく、死亡率も低 いという結果が出ています。そして最近の研究で、赤ワインの中に含まれるレスベラトロールが直接サーチュイン遺伝子を活性化させていることが突き止められ、赤ワインの健康効果の正体がレスベラトロールだと考えられてきています。
選ぶなら赤ワイン抽出トランス-レスベラトロール
サーチュイン遺伝子を活性化して老化を抑制する効果があるとして注目されているレスベラトロールには、類似の構造を持つ複数の成分がありますが、長寿遺伝子活性についてのデータがあるのは「トランスレスベラトロール」など特定の構造物だけです。
これらは、ブドウ由来のレスベラトロールに多く含まれていることがわかっています。
ブドウ由来のレスベラトロールが、サーチュイン遺伝子活性作用に対する高い働きがあるとも言われております。
トランスレスベラトロールは赤ワインに多く含まれますが、それでも赤ワイン1本(700~750ml)に約1mgしか含まれていません。赤ワインからレスベラトロールを摂取しようとすると、アルコールの飲みすぎが気になります。
適量(1日にグラス2~3杯)のワインは、飲まない場合よりも死亡リスクを下げることがわかっていますが、飲みすぎてしまうと死亡リスクが高まります。ですので、ワインは飲みすぎには気をつけて適量を心がけてくださいね。
レスベラトロールをサプリメントで摂る場合は、トランス体の「トランスレスベラトロール」であるかどうか、またブドウ・赤ワイン由来であるかどうかを確かめましょう。